精神障害のある人の日中の居場所・支援先5選|自分に合った場所の選び方

就労支援について

精神障害の影響で外出や人との交流が減り、日中をどのように過ごせばよいか悩む方もいます。家にいる時間が長いことで、「何もできていない」と感じてしまうこともあるかもしれません。

精神障害のある方が利用できる日中の居場所や支援先には、地域活動支援センター、精神科デイケア、就労継続支援B型、就労移行支援、自立訓練などがあります。ただし、それぞれ制度上の目的や対象者、利用方法が異なります。

この記事では、5つの居場所・支援先の特徴や利用方法、自分に合った場所を選ぶときの確認ポイントを解説します。

精神障害のある人が日中を過ごせる居場所・支援先5選

精神障害のある方が利用できる主な居場所・支援先には、次の5つがあります。

  • 地域活動支援センター
  • 精神科デイケア
  • 就労継続支援B型
  • 就労移行支援
  • 自立訓練(生活訓練)

いずれも日中に通える場所ですが、交流、治療、就労、生活能力の維持・向上など、それぞれ利用目的が異なります。現在の体調や生活状況、将来の希望を踏まえて選ぶことが大切です。

地域活動支援センター

地域活動支援センターは、障害のある方に創作的活動や生産活動、地域の人との交流などの機会を提供する施設です。市町村が地域の状況に応じて実施しているため、活動内容や利用方法は地域によって異なります。

絵画、手芸、音楽、軽作業、交流会、生活相談などを行っているセンターがあります。比較的自由に過ごせるところもありますが、すべてのセンターが同じ利用方法ではありません。

就労を直接の目的とせず、外出のきっかけをつくりたい方や、地域とのつながりを持ちたい方にとって、選択肢の一つになります。

精神科デイケア

精神科デイケアは、病院や診療所で行われる通院医療の一つです。医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士などが関わり、本人の状態や治療方針に応じたプログラムを実施します。

生活リズムを整えるための活動、対人関係の練習、病気や服薬について学ぶ心理教育、創作活動、運動などが行われます。具体的な内容や参加方法は医療機関によって異なります。

利用を希望する場合は、まず主治医や医療機関の相談員に相談し、現在の状態に合っているか確認することが必要です。

就労継続支援B型

就労継続支援B型は、通常の事業所で雇用されることが難しい方に、就労の機会や生産活動の機会を提供する障害福祉サービスです。雇用契約は結ばず、作業や訓練を通じて、就労に必要な知識や能力の向上・維持を目指します。

作業内容には、袋詰め、箱折り、清掃、農作業、パソコン作業、飲食物の製造などがあります。実際の作業や通所日数は事業所によって異なります。

作業による事業収益などから工賃が支払われますが、工賃額や計算方法は、事業所の工賃規程、作業内容、利用日数などによって変わります。

就労移行支援

就労移行支援は、通常の事業所への就職を希望し、就労が可能と見込まれる方を対象とした障害福祉サービスです。

ビジネスマナー、パソコン操作、コミュニケーション、応募書類の作成、面接練習などに取り組みます。職場見学や実習、求職活動、就職後の定着に向けた相談を行う事業所もあります。

標準利用期間は原則として2年間です。ただし、必要性が認められた場合の取扱いなどは、市町村や本人の状況によって異なります。

「すぐに就職したい」「まずは一定期間準備してから就職したい」など、希望する時期や必要な支援内容を事業所へ伝えることが大切です。

自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)は、地域生活を営むうえで、生活能力の維持・向上に一定の支援が必要な方を対象とした障害福祉サービスです。

食事、掃除、金銭管理、健康管理、人との関わり方、公共交通機関の利用など、日常生活に必要なことを練習します。通所による支援だけでなく、本人の居宅を訪問して支援する場合もあります。

標準利用期間は原則として2年間ですが、本人の状況などによって取扱いが異なる場合があります。利用を希望する場合は、市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所に確認しましょう。

地域活動支援センターの特徴と利用方法

地域活動支援センターで行われる主な活動

地域活動支援センターでは、地域や運営主体によってさまざまな活動が行われています。

  • 創作活動:絵画、手芸、音楽、工作など
  • 生産活動:軽作業や自主製品づくりなど
  • 交流活動:利用者同士の交流会、季節行事、外出活動など
  • 生活相談:日常生活や福祉サービスに関する相談
  • 情報提供:地域の支援機関や行政手続きに関する案内

自由に過ごせる時間を設けているセンターもありますが、利用時間や活動への参加方法は施設ごとに異なります。見学時に、どのような過ごし方ができるかを確認するとよいでしょう。

利用開始までの一般的な流れ

地域活動支援センターは、市町村が地域の実情に応じて運営する事業です。そのため、全国共通の申請手順はありません。

一般的には、次のような流れで利用を検討します。

  1. 市区町村の障害福祉窓口やセンターへ相談する
  2. 利用対象や必要な書類を確認する
  3. センターを見学する
  4. 必要に応じて利用申請や登録を行う
  5. 利用方法や通所日を相談する
  6. 利用を開始する

障害者手帳の有無、診断書などの必要書類、利用料、食費、材料費は自治体やセンターによって異なります。利用前に必ず確認しましょう。

精神科デイケアのプログラムと費用

精神科デイケアで行われる主なプログラム

精神科デイケアで行われるプログラムには、次のようなものがあります。

  • SST:日常生活や職場で必要となる会話や対人関係の方法を練習する
  • 心理教育:病気の特徴、服薬、再発予防などについて学ぶ
  • 作業療法:創作活動や運動などを通じて、生活に必要な力の維持・回復を目指す
  • リラクゼーション:呼吸法、軽い運動、ストレッチなどに取り組む
  • グループ活動:料理、スポーツ、外出などを複数人で行う

プログラムの内容、参加時間、参加頻度は医療機関によって異なります。体調に不安がある場合は、主治医やスタッフに相談しながら参加方法を決めることが大切です。

医療保険と自立支援医療

精神科デイケアは医療の一環として実施されるため、原則として公的医療保険が適用されます。自己負担割合は、加入している医療保険や年齢などによって異なります。

自立支援医療(精神通院医療)の対象となる場合は、精神科デイケアを含む対象医療の自己負担が原則1割となり、所得などに応じて月ごとの負担上限額が設定されます。

ただし、自立支援医療を利用するには申請が必要です。また、指定された医療機関での医療が対象となります。食費や材料費などが別途必要になる場合もあるため、医療機関へ確認しましょう。

就労継続支援B型の仕組み

雇用契約を結ばずに生産活動へ参加する

就労継続支援B型では、利用者と事業所の間で雇用契約を結びません。賃金ではなく、生産活動による事業収益などから工賃が支払われます。

雇用契約がない場合でも、自由に休めるという意味ではありません。通所日数や作業時間は、本人の希望や状態、事業所の方針などを踏まえて個別支援計画に定めます。

週1日から利用できる事業所もありますが、すべての事業所が対応しているとは限りません。見学時に、最低利用日数、欠席時の連絡方法、通所日数を変更できるかなどを確認しましょう。

工賃額は事業所によって異なる

工賃の金額や計算方法は事業所ごとに異なります。作業時間や作業量だけで決まるとは限らず、事業所の生産活動による収益や工賃規程なども関係します。

見学時には、月額の平均だけでなく、次の点も確認することが大切です。

  • 工賃の計算方法
  • 1日あたりの利用時間
  • 月の利用日数
  • 交通費や昼食代の負担
  • 作業内容を選べるか

就労選択支援を利用する場合がある

就労選択支援は、作業体験や面談などを通じて、本人の希望、適性、必要な配慮などを整理し、自分に合った働き方や支援先を検討するサービスです。

現在、就労継続支援B型を新たに利用申請する場合は、原則として就労選択支援を先に利用する仕組みとなっています。ただし、地域の支援体制や本人の状況などによって取扱いが異なる場合があります。

具体的な手続きは、市区町村の障害福祉窓口、相談支援事業所、利用を検討しているB型事業所などに確認しましょう。

就労継続支援A型・就労移行支援との違い

  • 就労継続支援B型:雇用契約を結ばず、生産活動や就労に必要な知識・能力の向上や維持を目指す
  • 就労継続支援A型:事業所と雇用契約を結び、支援を受けながら働く。原則として最低賃金以上の賃金が支払われる
  • 就労移行支援:通常の事業所への就職に向けて、訓練、職場実習、求職活動などに取り組む

B型からA型や一般就労へ進む方もいますが、必ず同じ順番で進むわけではありません。本人の希望や状態に応じて、現在利用しているサービスを継続する場合もあります。

自分に合った居場所・支援先の選び方

利用する目的を整理する

まずは、日中の居場所に何を求めているかを整理しましょう。

  • 自宅以外で過ごす時間をつくりたい:地域活動支援センター
  • 医療的な支援を受けながら生活を整えたい:精神科デイケア
  • 生産活動や作業に取り組みたい:就労継続支援B型
  • 通常の事業所への就職を目指したい:就労移行支援
  • 日常生活に必要な力を身につけたい:自立訓練

一つのサービスだけで決める必要はありません。主治医、市区町村の窓口、相談支援専門員などと話しながら、現在の状態に合った選択肢を検討できます。

通所日数と利用時間を確認する

同じ種類の施設でも、利用できる曜日や時間、最低利用日数は異なります。

週に何日通えそうかだけでなく、移動時間や通所後の疲れも含めて検討しましょう。最初は少ない日数から始められるか、体調に応じて変更できるかを確認すると安心です。

人との関わり方を確認する

利用者同士の交流が多い施設もあれば、個別作業が中心の施設もあります。サービスの種類だけで人との関わりの多さを判断することはできません。

見学時には、次のような質問をすると施設の雰囲気を把握しやすくなります。

  • 個別で過ごせる場所はありますか
  • グループ活動への参加はどの程度必要ですか
  • 作業中に利用者同士で話す機会はありますか
  • 困ったときは誰に相談できますか

費用や利用手続きを確認する

精神科デイケアは医療制度、就労継続支援B型・就労移行支援・自立訓練は障害福祉サービス、地域活動支援センターは市町村の地域生活支援事業に位置づけられます。

そのため、申請方法や費用負担の仕組みは同じではありません。利用料のほか、食費、材料費、交通費などの実費が必要になることもあります。

見学や相談の際に、利用開始までの手続きと費用を確認しましょう。

見学して雰囲気を確かめる

ホームページの情報だけでは、利用者の人数、活動中の音、スタッフとの距離感などは分かりにくいものです。

見学や体験が可能な場合は、実際に施設を訪れて、次の点を確認しましょう。

  • 施設内で落ち着いて過ごせそうか
  • 活動内容に興味を持てそうか
  • スタッフへ相談しやすそうか
  • 通所にかかる時間や負担は大きくないか
  • 体調が変化した場合の対応方法

一度の見学で決められない場合は、複数の施設を比較する方法もあります。

居場所に通うことで得られること

生活に一定のリズムが生まれる

決まった時間に外出する予定ができることで、起床や食事などの生活リズムを意識しやすくなる場合があります。

ただし、無理に利用日数を増やすと負担になることもあります。体調を確認しながら、継続できる範囲で利用することが大切です。

人や地域とつながるきっかけになる

施設へ通うことで、スタッフやほかの利用者と顔を合わせる機会が生まれます。同じ空間で過ごすことが、孤立感の軽減や外出のきっかけにつながる方もいます。

一方で、交流が負担になる場合もあります。無理に会話やグループ活動へ参加する必要があるかどうかは、利用前に確認しましょう。

小さな達成感につながる場合がある

「予定した日に通えた」「作業を終えられた」「スタッフに相談できた」といった経験が、自信や達成感につながることがあります。

感じ方や変化のペースには個人差があります。通えなかった日があっても、自分を責めず、必要に応じて利用日数や支援内容を相談することが大切です。

精神障害のある人は目的や体調に合った日中の居場所を探そう

精神障害のある方が利用できる日中の居場所・支援先には、地域活動支援センター、精神科デイケア、就労継続支援B型、就労移行支援、自立訓練などがあります。

地域との交流、医療的な支援、生産活動、就職準備、生活能力の維持・向上など、それぞれ目的が異なります。利用条件、通所頻度、費用、手続きも施設や自治体によって異なるため、事前の確認が必要です。

現在の体調や生活状況だけで自分に合う場所を判断することが難しい場合は、主治医、市区町村の障害福祉窓口、相談支援事業所などに相談できます。見学や体験が可能な施設では、実際の雰囲気も確かめながら、無理なく利用できる場所を探しましょう。

福岡市博多区の 就労継続支援A型・B型事業所 「パラスポ」のご案内

当事業所では、「無理のない通所」を第一に考え、 一人ひとりの体調や目標に合わせたサポートを行っています。

  • ✓ 海が見えるリラックスできるロケーション
  • ✓ 社会復帰からの一般就労をしっかりサポート
  • ✓ 通所も安心の「送迎あり」(※B型利用者のみ)
  • ✓ 美味しい「昼食提供あり」(※条件あり)

選べる作業内容

【A型】の仕事内容
  • AIを使用したWEBコンテンツ制作
  • PCデータ入力
  • リラクゼーションセラピスト
  • 和菓子などの販売、接客業務
  • 食器洗浄などの軽作業
【B型】の仕事内容
  • PCデータ入力
  • 室内で座って行える軽作業

「自分に合っているか不安…」という方も、まずは事業所の雰囲気を見学してみませんか?
ご家族や支援機関の方と同伴での見学・体験も大歓迎です。

就労継続支援A型・B型事業所 パラスポ
〒812-0021
福岡市博多区築港本町13-6
ベイサイドプレイス博多C館3F
Mail:paraspoism002@gmail.com

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